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2014.08.26

石破が“鯉口”切れば安倍長期政権が揺らぐ


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  わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」3407号
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成程政界の権力闘争とはそんなに物凄いのかとの思いを新たにした。しかしながら石破という男は見栄えが総理の器ではない。目つきが陰険であり蛇の目である。

以下は上記メルマガからの転載である。

  2014(平成26)年8月26日(火)
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石破が“鯉口”切れば安倍長期政権が揺らぐ
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               杉浦 正章

改造に向け土壇場の神経戦が続く

江戸城・松の廊下で「石破内匠頭(たくみのかみ)が、にっくき「安倍
上野介(こうづけのすけ)」に対して刀の鯉口をあわや切りそうになって
いる場面だ。止めに入る長老などがいないから始末が悪い。

元首相・森喜朗が適役だが、動かない。それにつけても首相・安倍晋三の
幹事長・石破茂“いじめ”は目に余る。仮にも総選挙、参院選挙、都知事選
挙を勝ち抜いた幹事長を、わざわざ安保担当相などという伴食大臣を作っ
て就任を求めるなどということは常軌を逸している。

この露骨な「石破外し」は「安倍長期政権」への暗雲以外の何物でもない。

かねてから石破がこんな人事を受けるわけがないと書いてきたが、世の評
論家どもは見通しが悪い。20日くらい前から「結局受ける」などとテレビ
でしたり顔で公言して、政局の急所で大きく間違った。

石破にしてみれば、この安保担当相などという人事ほど人を馬鹿にしたも
のは無い。政権成立以来石破は健気にも「安倍さんが首相をやる以上支え
る」と明言して、陰日なたなく安倍に忠誠を尽くしてきた。

ところが政権には奸佞(かんねい)側近がつきもので、安倍にしょっちゅ
う石破の悪口を吹き込んだのだろう。安倍がしっかりしていなければ乗ら
ないが、首相の座というのは魔物が潜んでいる。

国民の目に陰険に映るのも知らないで、ナンバー2を切りたくなるのだ。
安倍は奸佞に乗ってしまって、「石破切り」へと動いたのだ。
 
人間関係というのは会社でも同じだが、他人のあずかり知らぬところで思
わぬ伏線を抱えているものだ。その“遺恨試合”を石破は25日のTBSラジ
オ番組でぽろりと漏らした。第1次安倍政権末期のことだ。

石破は「安倍さんは1回お辞めになった方がいい」と発言したというの
だ。石破によると「自分が一番苦しいときにそんなことを言った人間に
は、そんなにいい感じを持っていないかも知れない。私は党と国のために
言ったのだが」と説明している。

少なくとも石破は安倍がこの発言を根に持っていると感じている。反りが
合わない原因の一つであることは間違いない。

両者とも集団的自衛権をめぐる意見の相違を際立たせているが、問題の根
はそんなところにはない。安倍サイドが主張する個別法制は、誰がなって
も避けられないことであり、石破の主張する国家安全基本法は、それにか
ぶせる性格を持ったものである。

従って対峙する性格を帯びたものでもなく、国会答弁などいくらでも調整
可能だ。それを石破までが「集団的自衛権に関する国会答弁は首相と
100%一致しなければ、国会がストップする」などと述べている。

よほど「伴食大臣などにさせられてたまるか」という気持ちが強い事を物
語っている。それだけではない。石破はラジオで開き直っている。幹事長
に留任したいと明言したのだ。「統一地方選挙で勝てるようにすることが
私がやりたいことだ」と述べているのだ。

これらの石破の姿勢が物語ることは、安倍に対して「鯉口」を切ってもい
いんだぞということに他ならない。石破にしてみれば幹事長の留任はない
上に、唯一残った重要閣僚ポストである外相も岸田文男留任の線が濃厚に
なってきている。

安倍に外堀を埋められて、石破は行き場がないのだろう。農水相などがあ
るが既に経験しており、役不足なのであろう。

安倍も狭量である。このまま石破をなだめすかして重要ポジションにつな
いでおけば、来年の総裁選で再選は間違いないところなのに、奸佞側近の
ペースに踊らされている。

わざわざ平地に波乱を起こす人事をする必要は無いのに、“お耳役”にあお
られて一番悪い選択をしてしまいそうだ。問題は石破を野に放ったらどう
なるかだ。

馬鹿な石破側近が「役職がないと求心力がなくなる」などと言っている
が、本当の石破を知らない。野党時代に政調会長を総裁・谷垣禎一に外さ
れたときに、石破は地方を回って地方党員の多くから人気を博した。

これが2年前の総裁選に大きなプラスとして作用して、地方党員票165
票、国会議員票34票を獲得して、141票の安倍をリードして1位になった
のだ。国会議員での決選投票でも89票を獲得、108票の安倍の心胆を寒か
らしめた。

石破はこうなることも予想してか総裁公選規定を地方票重視の制度に変更
している。よく安倍サイドが黙っていたと思うが、まさにお手盛り総裁選
制度だ。

内容は決選投票に地方票を加算し、地方票を国会議員票と同数にするとい
うもので、これを実施すれば来年の総裁選では安倍より石破の票数が上回
りかねないとされている。石破を野に放てばそうなる。

いずれにしても安倍が翻心して、石破の功績にふさわしい人事をしない限
り、党内の亀裂は深まる一方であり、長期政権の構図が揺らぐかも知れない。

古くは佐藤政権時代に佐藤栄作と三木武夫の対決があったが、この対決は
実力差がありすぎた。それよりも実力が伯仲した福田赳夫と大平正芳の対
決の構図が似ている。

大平は田中角栄の代理戦争を戦い、福田を一期で引きずり下ろした。福田
は総裁選前「福田再選は天の声。全国津々浦々が福田支持」と豪語してい
たが、敗退後「天の声にも変な声がある」と名言を吐いたものだ。安倍は
その容貌にふさわしく、和の精神を持って党内を治めた方がよい。


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