« 神藤流QCというネットビジネスを試してみた | トップページ | 会議は踊る=秀逸のネーミング »

2016.08.26

“外弁慶”の中国は10回化ける?

中国の現代史を面白い表現で的確に説いた所論を発見した。以下は全て渡部亮次郎氏から配信されたメルマガからの転載である。

━━━━━━━━━━━━━━  
“外弁慶”の中国は10回化ける?
━━━━━━━━━━━━━━━


          加瀬 英明

中国の現行漢字の簡略字は、簡体字と呼ばれている。中華の華を化の下に 十と書いているからだ。きっと、10回化けるという意味なのだろう。

中華人民共和国が1回目に化けたのは、?小平が実権を握ると、「白猫で も黒猫でも、鼠を捕りさえすればよい」といって、毛沢東の共産主義を、 すりきれた沓(くつ)である弊履(へいり)のように捨てて、資本主義に切り 替えて、経済成長を党是か、国是とした時だ。

江沢民時代に入ると、野放図な経済成長が中国社会を歪めたために、愛国 主義を加えることによって、2回目に化けた。

胡錦濤時代になると、中国は世界のなかで貧富の格差が、どこよりも大き く開くようになったために、毛沢東時代に反革命思想として敵視していた 孔子崇拝を復活して、金持も極貧者も睦みあおうという、「和諧社会」を スローガンとして選んだ。3回目に化けた。

習近平時代に入ると、また化けた。無茶苦茶な成長によって経済が破綻し たために、中国人が古代から夢見てきた、「偉大な5千年の中華文明の復 興」を掲げて、中華大帝国を復活しようと煽るようになった。

いまや、習主席の中国は南シナ海全部が中国のものである、と主張するよ うになっている。南シナ海は、地中海より大きい。オバマ政権が中国と対 決するのに怯(ひる)んで、眼を背けていた間に、満潮時に海面下に潜る、 7つの岩礁を埋め立てて、3000年以来の「神聖な領土だ」と叫んでいる。

習主席は、7月にハーグの国際仲裁裁判所が7つの人工島について、中 国の主張を認められないという判決を下すと、「紙クズでしかない」と いって、斥けた。

中国のマスコミは、アメリカが仲裁裁判所を操ったといっせいに非難し て、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などアメリカ企業をボイ コットするように、呼び掛けた。ところが、KFCの前に反米の幟(のぼ り)を持った群衆が集まると、警察隊が解散させた。反体制の暴動に発展 することを、恐れたのだ。

中華人民共和国は、誰よりも人民を恐れている。だが、人民の支持を確保 するためには、外に対して強面(こわおもて)をしなければならない。中華 帝国の復興の夢を煽るためには、東南アジア諸国、日本、アメリカに対し て、一歩も譲れない。

といって、習体制は国際社会から孤立することを恐れている。強面が行き すぎたことも、悔いている。しばし日本、アメリカに対して微笑(ほほえ) みたいものの、どうしたらよいのか、苦慮しているところだ。

中国が2、3年以内に、南・東シナ海において軍事冒険を試みる可能性 が、きわめて高いと思う。中国人は商人(あきんど)の国だから、かならず 勝てる戦争しかしない。アメリカと正面から衝突するようなことはしない。

アメリカで誰が次期大統領となっても、内に籠ることになろう。中国は世 界が流動化しているところに、付け込もうとしよう。

中国は今年6月になってから、海軍艦艇に尖閣諸島の接続水域をしばしば 航行させて、既成事実をつくることをはかっている。

中国が軍事冒険を試みれば、ホーバクラフトなどを用いて、尖閣を占領し よう。その場合に、アメリカは日本を援けて介入しまい。

中国を囲む海で、尖閣がもっとも脆い環だ。

中国の兵法では、古代から「軟土深掘(ニアンソウシエントウオ)」(柔か い土は、深く掘れ)という。


|

« 神藤流QCというネットビジネスを試してみた | トップページ | 会議は踊る=秀逸のネーミング »

この所論に共感してリンク」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21904/64112222

この記事へのトラックバック一覧です: “外弁慶”の中国は10回化ける?:

« 神藤流QCというネットビジネスを試してみた | トップページ | 会議は踊る=秀逸のネーミング »